やまえ栗のあゆみ

献上栗に選ばれて

 

山江村では、1977年に皇室献上栗に選ばれて以来、その実績にふさわしい栗の生産に情熱を注いでいます。

小布施や恵那などの栗の名産地の有名菓子店で長年素材として用いられ、おいしさと品質の確かさに評価を受けています。

山江村の栗は、すべての品種を称して、村内外から「やまえ栗」と呼ばれて親しまれてきました。

 

献上栗は村の一大ニュースでした。

畑での栗採取の儀も行われ、最上級の

やまえ栗が東京に向けて出発しました。

(1977年10月25日「広報やまえ」49号より)


やまえ栗の危機

 

1992年に山江農協が球磨地域農協に合併されると、やまえ栗は

球磨栗に混ぜられて出荷されるようになり、「やまえ栗」の名称は市場から消えてしまいました。

地域の名誉である「やまえ栗」の名が冠せられないため、出荷を

やめてしまう農家もありましたが、村内では、栗を楽しむイベントや全国栗サミットが開催され、やまえ栗は村づくりと結びついて

いました。

 


やまえ栗の今後

 

2008年からは栗の再ブランド化が加速し、生産者が栗を直接販売するルートの開拓や、都市圏での催事販売等を通じ、やまえ栗を

もう一度世に出そうという機運が高まります。

現在、やまえ栗を使ったさまざまな商品が開発されています。

 

 やまえ栗の基本データ

生産者数 190人

(2017年)

 


栽培面積 136.5ha

(2015年 県果樹振興実績)

 

栗の苗木本数 4,472本

(2013年~2015年 山江村役場の苗木補助数)

 

村内の栗の立ち木数 約54,600本

(木を5m間隔で植えた場合、400本/haから推計した)